都市ガス製造
大牟田工場で製造している都市ガスの原料は、海外で採取した天然ガスを-162℃まで冷却し「LNG(液化天然ガス)」として輸入したものです。天然ガスは、不純物が少なく、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素や光化学スモッグの原因とされる窒素酸化物の排出も少ない、クリーンなエネルギーです。

LNGはひびきLNG基地等にてローリ車へ充填され、大牟田工場に輸送されます。なお、液体であるLNGの体積は気体の時の600分の1であり、効率的に輸送できます。

受け入れたLNGは、LNG貯槽に貯蔵します。LNG貯槽は、ステンレス製の板を貼りあわせた容器となっており、その外側には断熱性能を高めるため保冷材を充填しています。

LNGは貯槽からポンプで気化器に送られます。ボイラーで作られた温水を用いて温められ、気化(液体から気体へ変化)させ天然ガスへ戻します。その後、熱量調整装置へ送られます。

LNG気化器で気化した天然ガスは、熱量調整装置でLPG(ブタン)と混合され、安定した熱量に調整することで、お客さまに供給する都市ガス(13A)になります。

天然ガスは無臭のため、都市ガスとして供給する前に独特の臭いを付けます。これは、万一ガス漏れが発生した際、臭いでいち早く気付き、事故を未然に防ぐためです。

製造の全工程を
一括制御・監視!
都市ガスの製造、貯蔵、保安、防災など工場全体の管理は運転管理室から集中的にコントロールしています。
パイプラインの工事・維持・管理
大牟田市から熊本市の間、約63kmに敷設されているパイプラインの工事、維持及び管理を行っています。エネルギーの安定供給のためにはパイプラインの安全確保が不可欠であり、公益企業としての誇りをもって日々の業務に取り組んでいます。主に次のような業務を行っています。

ガス小売事業者さまから新たに都市ガスご利用のお申込みがあると、ご利用場所を確認し、新規に埋設するガス管の計画や設計、埋設工事等を行います。

都市ガスを安全に安定供給するために古いガス設備等の計画的入れ替えを行っています。また、日常の点検等で見つけた不具合箇所も修繕や取り替えを行い、安全確保に努めています。

ガス漏れや設備の劣化がないか巡視点検及び検査を行っています。またガス以外の埋設されるライフライン工事等によってガス漏れ事故などが発生しないように日々ガス管近辺のパトロールを行っています。
